「AI による SEO の自動化」ウェビナーの要約記事

ライオンブリッジの目標は、複数の言語で高品質なコンテンツを作成するために、自動化が妥当である部分は自動化し、人間のチェックによって AI の出力を検証することです。「SEO バイト」ウェビナー シリーズの第 2 回のセッション「AI による SEO の自動化」では、当社のグローバル SEO 専門家であるブレンダン ウォルシュ、フィル ケネディ、ジェシー ハレットが、ライオンブリッジがどのように AI の進歩を活用して企業の SEO イニシアチブを支えているかについて掘り下げました。

ご興味があれば、ぜひこのウェビナーの録画版をオンデマンドでご覧になるか、本ブログ記事にて概要をご確認ください。

当社のウェビナー動画については「ライオンブリッジのウェビナー」ページをご確認ください。シリーズの第 1 回セッション「グローバル SEO ウェビナー: Q&A セッション」もこちらでご覧いただけます。

AI でどのように SEO を自動化できるのか

ライオンブリッジは独自の技術ソリューションにより、SEO コンテンツのライフサイクル全体に AI を効果的に導入しています。

シード キーワード — SEO のためのキーワード調査の基盤をなす必須フレーズであるシード キーワードは、通常お客様からご提供いただきますが、そうでない場合は、AI ツールを通じてシード キーワードを選定することができます。

キーワード調査の品質保証 (QA) — AI ツールを使ってキーワード調査の品質を自動的チェックします。 

メタデータ作成 — AI ツールでメタデータを自動作成し、さらに専門家によるレビューを実施します。   

メタデータ QA — AI ツールによる自動チェックが実施されます。

トランスクリエーション — 当社の革新的なソリューションにより、コンテンツの大規模なトランスクリエーションが可能になります。 

コンテンツ作成 — 当社の革新的なソリューションにより、コンテンツを複数の言語で同時に作成できるようになります。 

最終 QA — 当社の技術により、最適化後のチェックも自動的に実施できます。 

SEO の自動化において AI が対応できない領域

AI はコンテンツのライフサイクル全体を通じて SEO の自動化を可能にしますが、一部のタスクは依然として人間による手作業が必要になります。このカテゴリーに当てはまるのは次のような領域です。

キーワード調査

AI にキーワード調査を任せると、基盤となるデータに基づかない結果が提示されます。たとえば、本稿の執筆時点では、Gemini の AI モデルはキーワードの検索ボリュームを正しく測定できないことを確認しています。将来的には自動化も可能かもしれず、当社では Semrush API と AI を使ったアプローチも検討していますが、現時点では、手作業によるアプローチのほうが確実に適切なキーワードを特定できます。

キーワード組み込み

AI はキーワード組み込みをうまく実行できません (キーワード組み込みとは、SEO の効果を高めるために、英語原文または非英語の翻訳文にキーワードを挿入することです)。ChatGPT のような AI は、この作業を効果的にこなすには少々クリエイティブすぎて、頻繁に内容を書き換えたり段落を除外したりします。キーワード組み込みは一見単純に見える作業なので、ライオンブリッジの専門家はこの結果に驚かされました。

ライオンブリッジのテクノロジーはどのように SEO の自動化を促進するか

ライオンブリッジの SEO アプリ 

ライオンブリッジの SEO アプリではインターフェイス上でプロンプトのテストや編集が可能で、メタデータの作成やシード キーワードの抽出にも役立つことが実証されています。現在のところキーワード組み込みはあまり得意ではありませんが、ライオンブリッジの専門家はそれも将来的には改善されると見込んでいます。

ライオンブリッジの SEO 品質保証アプリ

ライオンブリッジの SEO 品質保証 (QA) アプリは、SEO におけるキーワード調査、メタデータ QA、最終 QA の各段階の自動化に役立ちます。

SEO チームは、SEO QA アプリの以下のような機能を利用することで、以前よりも大量のコンテンツをより効率的に処理できるようになります。

• メタデータにキーワードが含まれているかどうかをチェックする。
• プライマリ キーワードとセカンダリ キーワードが URL ごとに一意であるかどうかをチェックする。
• SEO ベンダーから提供されたキーワードの数が十分かどうかを確認する。
• キーワードが適切な言語であるかどうかをチェックする。
• キーワードとその逆翻訳を比較することで、キーワードの意味を確認する。
• 各キーワードについて、検索ボリュームがゼロでないかどうかをチェックする。

ライオンブリッジの Content Remix App

ライオンブリッジの Content Remix App  は、パーソナライズされたコンテンツを、より多くのフォーマットやチャネル向けにリアルタイムで大規模に生成します。トランスクリエーションやコンテンツ制作の段階で特に有効です。

当社の欧州地域マネージド サービス担当ディレクターであるフィル ケネディは、Content Remix App は、企業がより多くのコンテンツの処理、より高速なコミュニケーション、コンテンツの適切性、適切なタイミングでの有用なコンテンツの配信を求めるようになった今日の状況に対応する最適なアプリだと述べます。さらに、コンテンツ作成サービス業者が長年抱えてきた問題、すなわち人が作成したコンテンツならではの品質を達成するために多くの手作業が必要であることに伴う、時間とコストの増加というマイナス面をも克服しています。

このアプリには次のような機能があります。

• 1 つまたは多数の言語ですばやくコンテンツを作成する。
• コピーライターが、さまざまなテンプレートや使いやすいインターフェイスを利用して、コンテンツを大規模に作成、トランスクリエーション、最適化できる。
• トーン (語調) とブランドの管理による高度なパーソナライズを行う。
• 人間参加型 (ヒューマンインザループ) の手法を組み込むことで、効果の高いコンテンツを作成する。

このテクノロジーの詳細については、Content Remix App の概要をご覧ください。

ライオンブリッジが提供する SEO コンテンツ最適化サービスの各レベル

ライオンブリッジはグローバル SEO サービスの一環として、3 つのレベルの SEO 自動化サービスを提供しています。標準的なコンテンツ最適化、高度なコンテンツ最適化、そしてプレミアム コンテンツ最適化です。

どのサービス レベルが最も適しているかは、コンテンツに関するお客様の目標によって決まります。たとえば、トランスクリエーションを必要としないようなタイプのコンテンツもあるため、そのようなコンテンツが対象の場合は「標準的なコンテンツ最適化」が妥当な選択肢となります。高価値のコンテンツが対象である場合は、トランスクリエーションを行うことで、より深く対象オーディエンスの心に響く適切なコンテンツを生成できます。そのような場合は、「高度なコンテンツ最適化」が適していると言えます。

これら 3 つのすべてのサービスでは、AI を活用して一定レベルの自動化を行うことでコストを削減し、グローバル SEO を利用しやすく手頃なものにしています。

AI を活用したライオンブリッジの SEO ソリューションが選ばれる理由

ライオンブリッジの DNA には AI が組み込まれています。

AI テクノロジーはすでに長年にわたって言語サービスに利用されており、当社の開発チームには、トランスクリエーションやコンテンツ制作のための AI 製品を開発してきた豊富な実績があります。

さらに当社では、すべての従業員が AI に関する目標を掲げており、誰でも社内に用意された AI サンドボックスを利用することができます。これはエンタープライズ対応の安全性を備えた Azure 環境であり、Open AI の生成 AI モデルにもアクセスできます。

ライオンブリッジでは、好奇心を持つことを高く評価し、アイデアの創出とテストを奨励するとともに、AI を活用して社内業務だけでなく、お客様の業務をより容易にすることを目指す企業文化を育んています。 

お問い合わせ 

グローバル SEO をよりリーズナブルに導入する方法にご興味があれば、お気軽に当社までお問い合わせください。AI 活用型のソリューションを通じた SEO の新たな取り組み方や、多言語オーディエンスへのアピール力の高め方についてご説明いたします。