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世界に 1 億 2,600 万人いる日本語話者にリーチすれば、あなたのマーケティング計画は完了したと感じるかもしれません。しかし、世界にはほかの言語を話す潜在顧客がさらに数十億人も存在します。Statista の調査によって明らかになった数字をご紹介しましょう。
もし、日本語以外の話者の一部にでもリーチを拡大できたら、御社のビジネスはどれほど成長するでしょうか。デジタル マーケティング翻訳サービスへのわずかな投資で、どれほど ROI が向上するのでしょうか。本記事では、2023 年のマーケティング戦略の一環としてデジタル マーケティング翻訳サービスを利用すべき 5 つの主な理由をご紹介します。
前述のとおり、世界中には日本語以外の言語の話者が非常に多く存在します。最近の調査によれば、マーケティング翻訳サービスを利用しなければ、これらの消費者に御社とその商品やサービスについて知ってもらう機会が制限され、見過ごされてしまう可能性が非常に高くなります。海外にあふれるこうした消費者を取り込むチャンスを逃す手はありません。ここでは、2020 年 6 月の CSA Research のレポート「Can’t Read, Won’t Buy – B2C」から、言語に関する消費者の嗜好について、いくつかの重要な統計情報をご紹介します。
全般的に顧客は消費者向けの情報やマーケティングを自分の母語で読むことを望みますが、検索エンジンを使用する場合も同様です。デジタル マーケティング翻訳サービスを利用することで、確固としたデジタル プレゼンスを確立できます。新しいキーワードを含めたコンテンツを翻訳することで、他の国や地域などのさまざまな場所の人々に自社を見つけてもらいやすくなります。言語サービス プロバイダー (LSP) も、御社の Web サイトをジオターゲティングに向けて最適化することで、デジタル マーケティング戦略を強化できます。ジオターゲティングにより、特定の地域向けに制作したコンテンツを、その地域の消費者に対して確実に表示できるようになります。Google や Yahoo! などの検索エンジンでは、2 つの理由で御社のコンテンツが適切に扱われるようになります。グローバルな SEO 戦略の一環として、御社のマーケティング コンテンツがターゲットとする地域の適切な検索エンジン (ロシアの Yandex、中国のバイドゥ、ヨーロッパの Google など) で順位を上げる上でも LSP が役立つ点に注意してください。
対象とする検索エンジンでコンテンツの順位が上がる理由の一つは、そのコンテンツが翻訳されており、その地域に適したキーワードが使用されているためです。順位が上がるもう一つの理由は、御社とその Web プレゼンスに関連するコンテンツが増えるためです。より多くの (高品質な) コンテンツを公開するほど、SEO 最適化が強化されます。SEO に関するベスト プラクティスや文化的規範、翻訳に関連する両方の言語を理解しているプロのデジタル マーケティング翻訳専門家と連携することが理想的です。文法的な間違いを犯したり、コンテンツの翻訳がぎこちなかったりするアマチュアの翻訳者では、コーポレート アイデンティティやデジタル プレゼンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
B2B と B2C、どちらのビジネスでも信頼が重要です。多くの人々は、自分のことや自分が抱えている問題、インターネットでの自分のふるまいを理解してくれる企業とつながりを持ちたいと考えています。マーケティング資料をローカライズ/翻訳することは、こうした消費者から信頼を獲得するためのさらなる一歩となります。相手の言葉で話すのです。広告のローカリゼーションでは、翻訳とは異なり、文化的規範に応じてメッセージに変更が加えられます。これは、一語一語の変更に留まりません。広告のローカリゼーションには、原文とはやや異なるコンテンツを作成する「トランスクリエーション」の作業が含まれる場合がよくあります。このサービスで作成されたコンテンツは原文の内容とは細かく異なるものの、原文で意図されている印象やメッセージは維持されて、対象言語でうまく表現されます。この点が重要です。意図した感覚が伝わらない資料であれば、単に予算の無駄遣いになるだけでなく、結果的に企業のブランドに傷がつくおそれがあります。マーケティング資料の翻訳では、次のような文化的な違いを考慮することが重要です。
一部の企業では、マーケティング資料の翻訳に力を入れることで、ブランド イメージを高めています。たとえば、米国、カナダ、英国またはその他の英語圏の国を拠点とするブランドが他の言語でも同様の資料を揃えていれば、それだけでも企業努力として顧客に好意的に受け止められるでしょう。そこには、顧客やカスタマー サービスに向けた、企業の真摯な姿勢が表れているからです。
オンラインにおける消費者の期待に応えるために、海外向けコンテンツの URL 構造を変えている企業もあります。サイバー攻撃は年を追うごとに頻度を増しており、企業は安全性やプライバシー保護に関する消費者の懸念について考慮する必要があります。こうした URL の調整は信頼感を高めるのに役立ちます。最もセキュアな URL は国や地域によって大きく異なります。信頼性の高いドメイン名およびサブドメインは、世界各地でさまざまです。ローカリゼーションとグローバル SEO の専門家の協力を得て、URL 構造の確認と調整を行うことは、消費者の信頼を獲得する上で非常に効果的な方法です。
さらに潜在意識のレベルでは、デジタル マーケティング翻訳によりユーザー エクスペリエンスを改善することで、顧客の信頼感を高めることができます。専門家によって翻訳/ローカライズされたコンテンツでは、ときにはカスタマー ジャーニーが予想以上に改善されることがあります。また、ローカリゼーションによって、言語以外のビジュアル要素を介して深い文化的な価値観がユーザー エクスペリエンスに浸透することもあります。これには、デザインの配色、デザインの密度や派手さ、コンテンツから省かれているものなど、読者が気付かないような些細なものも含まれます。たとえば、日本の文化では、商品やサービスについて説明しすぎないこと (西洋的な基準からすれば、シンプルに説明すること) が大切です。この選択を誤ると、非常にマイナスの効果となる可能性もあり、たとえば消費者は、自分らが聡明さに欠けて合理的な判断ができず、欲しいものもわからないと思われていると感じる場合があります。もう一つの例として、中国の文化では、赤い色は見る人に幸運や幸福、富を連想させます。数字の「8」も同様です。この両方を広告に入れておくと、ポジティブなイメージが作られます。このようなカスタマー ジャーニーの改善は目には見えなくても、はっきりと目立った結果が ROI という形で見えてきます。デジタル マーケティング翻訳サービスを利用する場合、企業はさまざまな要素を勘案する必要があります。
マーケティング資料のローカリゼーションで考慮すべき要素:
マーケティング翻訳サービスを利用する企業は、仮にその時点でまだ海外展開を行っていなくても、国際的な企業であると見られる場合があり、その際のメリットも少なくはありません。Harvard Business Review の記事によると、消費者は、業界で大きな役割を担うことの多いグローバル企業に親しみを感じています。消費者が繰り返し選択するのは、そのような企業です。拠点とする都市や国/地域にかかわらず、こうした企業が世界中の消費者から選ばれて、海外市場での売り上げを増やしています。世界中の消費者に向けた翻訳を用意することで、成功している企業としてのイメージを演出できるでしょう。また、消費者がグローバル企業を好むのは、グローバル企業は通常、場所を問わず消費者に商品やサービスを提供できるだけの資金と人材を擁しているためとも考えられます。消費者は、申し分のない商品やサービスに加え、しっかりとした信頼できるカスタマー サポートをグローバル ブランドに期待しています。こうした消費者のイメージを考えれば、デジタル マーケティング翻訳には投資する価値が十分にあることがおわかりになるでしょう。
言語サービス プロバイダーを利用してデジタル マーケティング翻訳を実施するのは、ビジネスのプロモーションにおいて非常に費用対効果の高い方法です。御社ではコンテンツや資料の制作/翻訳、Web ページのレイアウトなども完成しているかもしれませんが、さらにデジタル マーケティング翻訳を行うことで、比較的小さなコストで世界中の市場に向けてリーチを 2 倍、3 倍、あるいは 4 倍にも拡大できる可能性がもたらされます (影響の規模は、LSP により Web サイトの翻訳またはマーケティング資料の翻訳を行う言語の数や種類によって左右されます)。比較的少額なマーケティング コストでありながら、ROI の大幅な向上を期待できる優れた投資であることがおわかりいただけます。