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どの言語でも、SEO には継続的な調整作業が必要です。Web コンテンツを最適化する場合、必ず量と質のバランスを取らなければなりません。可能な限り多くの訪問者を自社のサイトに呼び寄せたいといっても、誰でもよいというわけではなく、サイトにふさわしい訪問者でなければなりません。それは、自社のコンテンツの中に答えとインスピレーションを見いだす訪問者です。検索エンジンによって大量の訪問者を獲得することはできますが、訪問者がそのサイトにたどり着いた後に、頻繁にアクセスしてくれるようになってはじめて、それは成果となります。
これは、1 言語でサイトを管理している場合でも十分に難しい注文です。多言語、多国籍のサイトに対処する際に、質の高い SEO を実現するにはどうすればよいでしょうか?
国際的な SEO の真の最適化は可能です。まずは、以下でご紹介する常識的な原理に取り組みましょう。
英語コンテンツでエンゲージメントを確立するには、読み手の共感を得なければなりません。これは多言語コンテンツでも同じです。コンテンツに興味を持ってもらうには、顧客に現地語で話しかける必要があります—それがどこであっても。
つまり、言語のニュアンスを理解し、その関連文化も理解している現地のライターが必要となります。また、母国語が異なる顧客の心をつかもうとするなら、サイトが英語版のみであっては長期的に考えて有効とは言えません。また、能力と好みを混同しないようご注意ください。顧客が英語を話せるからといって、話したいと思っているとは限りません。
「一般的に、費やす時間が長くなるほど、人はコンテンツを母国語で見たくなるものです」と、エミリー メイス氏はこちらの Search Engine Watch の記事に書いています。さらに、こう続けています。「国際的な市場のユーザーは、英語ではなく自分の母国語で検索をする割合が高まっています。このため、たとえ英語での購入に問題がないとしても、彼らは母国語で製品やサービスを検索しているため、御社のサイトを見つけられないかもしれません」
これは重要なポイントです。多言語の顧客が御社のコンテンツをどのように利用するかだけでなく、そもそも顧客が御社をどのように見つけるかについても検討してください。つまり、ローカライズ済みキーワード検索が必要であるということになります。さらに、顧客による音声検索を促進するヴァーナキュラー (その土地の口語) について検討する必要性も次第に高まっています。検索手段として音声が台頭してくると、自然と長いキーワードが増えます。これは、ユーザーは入力する場合は短い "キーワード" を使いますが、口頭では長い質問になりがちであるためです。コンテンツを現地の対象ユーザー向けにカスタマイズし、対象ユーザーからの質問を予測することは、ますます重要になっています。
多言語 Web ページを最適化する場合、国外の対象ユーザーを確実に知る必要があります。これは、そのニーズと考えを理解することを意味しますが、その地域における細かい関係性を理解することも大切です。
例えば、適切な対象言語または方言で確実にコンテンツを記述できているか、といった点です。スイス向けの場合、ドイツ語で書いていますか?それは高地ドイツ語でしょうか?それともフランス語ですか?ケベック向けに書いているなら、ケベックのフランス語とパリのフランス語の微妙な違いを反映しているでしょうか?これらは一見、小さな相違点ですが、SEO の有効性に大きな違いをもたらします。
同様に、選んだマルチメディア コンテンツは対象の文化に適したものとなっているか、という点も大切です。マルチメディアのローカライズは複雑です。マルチメディア ファイルの構造、吹き替えの翻訳、字幕、アニメーション制作、画像も最適化しなければなりません。英語のテキストを多言語 Web サイトに複製すればよいというものではありません。画像もビデオ コンテンツも、コピー & ペーストしないでください。
そして最後に、SEO が最終的に対象とするものを理解するという点も重要です。それは、訪問者が御社のページを見つける手段となる現地の検索エンジンです。ほとんどの場合、サイトを Google のアルゴリズム向けに最適化すると想定しておけば安全ですが、この想定は世界共通ではありません。
「Google は世界中で圧倒的に人気のある検索エンジンではありますが、一部の国では、Google よりもはるかに人気のある国内産の検索エンジンがあります」と、モトコ ハント氏はこちらの Search Engine Journal の記事に書いています。ここで「現地のサイトをモニタリングし、追加の最適化作業を行う配慮が必要」な国として挙げられているのは、中国、ロシア、東欧諸国、韓国です。
国外の対象ユーザー向けのコンテンツ最適化を準備する一方で、強力な基盤を持つサイトのバックエンドを確実に構築する必要があります。サイト構造のさまざまなオプションに関して、長所と短所を比較検討しましたか?例えば、対象とする新しい地域ごとに国別コード トップレベル ドメイン (ccTLD) を購入しますか? それとも、新しい場所と言語ごとにサブドメインまたはサブディレクトリを作成しますか?ある企業にとって適切な選択が、別の企業に適しているとは限りません。予算、人的リソース、帯域幅などはそれぞれ異なります。
これは当たり前のことのようですが、サイトはすべての地域で意図したとおりに機能する必要があります。サイトのリンクが完全に機能すること、ページが迅速に読み込まれること、各言語でリアルタイムに質問に対応できるチームがあることが大切です。
チャールズ トラバース氏は、こちらの FineTune への投稿でこのように書いています。「御社のホスティング企業は、Web サイトへのトラフィックが 2 倍になったときに対応できるよう、準備してくれていますか?恐らくしていないでしょう。そこで、既存の対象ユーザーをサポートするだけでなく、複数の国々のユーザーもサポートできる Web テクノロジを導入する必要が生じるのです。多くの国々があるのですから!」
国際的な SEO の成功は、世界中の顧客とのつながりとブランド想起を強化するうえで不可欠です。国際的な SEO に適切に対処するには、多数の要因を比較検討しなければなりません。そのためには、ここでご紹介した常識—現地語を使う、対象ユーザーを知る、土台を強固にする—に従うことが重要です。
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