グローバル展開入門: 重要な 10 項目

「グローバル展開」シリーズ第 10 部

最終更新日: 2020年03月03日 7:29 PM

この記事は、10 部構成のブログシリーズ「グローバル展開」の最終回です。10 週間にわたってご紹介してきた、当社が 20 年以上に及ぶ翻訳業界での経験から得たヒントやテクニックの締めくくりです。本日のテーマは、ライオンブリッジがお勧めする「グローバル展開」における重要な 10 項目です。

#1: 今日の市場において「グローバル化」または「グローバリゼーション」とは、それぞれの顧客に向けた「パーソナリゼーション」を意味します。

そして、グローバル化するための最良の手段とは、ローカルに目を向けることなのです。それぞれの顧客のニーズに合わせてコンテンツをパーソナライズすることで、新規市場においても現地のオーディエンスの心を掴むことができます。

#2: テクノロジーが「ゲームチェンジャー」としてすべての市場に変革をもたらしています。

Web サイトを持っている方なら誰でも、世界中の人々に向けてあらゆるコンテンツを公開できる今日の状況において、ますます混雑していくグローバル市場で自分を際立たせることが重要です。

#3: 競合分析を始めましょう。

他社の成功と失敗から学びましょう。御社以前に他社が行った取り組みや戦略を分析してそのデータを活用することで、より効率的なグローバル展開が可能になります。

#4: 分析作業に時間を割きましょう。

Web サイト分析を怠ってはいけません。顧客の人口統計情報や希望する言語、放棄率などのデータはすべて、グローバル展開中の市場に関する細やかなインサイトを得るための貴重な情報です。

#5: 対象となり得る市場を絞ったら、次は手元のデータを活用するところから始めましょう。

どのような人々が御社の Web サイトを利用しているかに注目してください。まだローカリゼーションを行っていなくでも、特定の海外市場から注目が集まっている可能性もあります。こういった地域や言語はグローバル展開における最初の対象市場・言語として適しています。

#6: グローバリゼーションにおいては、それぞれの企業に合わせた戦略が重要になります。

会社によっては、より広範囲に渡る、あるいはより範囲を狭めたグローバル戦略が必要になる可能性があります。100 か国の市場に向けてローカライズを行う企業には、単一の地域に専念する企業とは異なる戦略が必要です。

#7: SEO 戦略の策定作業は、一つの言語をすべての言語に当てはめるための取り組みではありません。

多言語の SEO 戦略は、参入する新規市場ごとにその言語的・文化的多様性を反映させなければなりません。

#8: ローカリゼーション戦略は、後付けではなく、むしろ事前に立案・策定しましょう。

翻訳についての計画は、グローバル展開を進める前に策定する必要があります。内容を理解できなければ顧客は商品を購入しません。世界の消費者の 55% が、母国語に対応していない Web サイトで商品・サービスを購入することに強い抵抗を覚えている、という調査結果からもそれは明らかです。新たな市場でビジネスの展開を始める前に、Web サイトのローカライズだけでなく、マーケティング資料など、その他の顧客向けコンテンツについてもローカライズの準備をしてください。