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「コンテンツをまだ翻訳していない段階から、常に世界市場への展開を念頭に置いて設計します。
最初からそのように設計する方が、後で作り替えるよりずっと簡単です」
—Kit Brown-Hoekstra 氏、Comgenesis LLC、『Web サイト翻訳の最も信頼のおけるガイド』(Lionbridge Technologies) より抜粋
グローバル オーディエンスへの対応という点で、ローカリゼーションと翻訳は同じものだとみなされがちですが、実際はどちらのプロセスが欠けてもうまくいきません。それぞれに共通する部分もありますが、ソフトウェア ローカリゼーション プロセスではより複雑なアプローチが必要になってきます。その複雑さを理解することが、新規市場の開拓での成功につながります。
ソフトウェア ローカリゼーションは、特定の国や地域の文化、言語、法的要件に合わせてさまざまな要素を変更するプロセスです。つまり、テキストベースの要素を翻訳するだけでなく、グラフィック、レイアウト、フォーマットなども適宜調整します。現地の法的要件とデータ コンプライアンスに準拠し、現地で広く使われているデバイスやテクノロジーの傾向を考慮することは言うまでもありません。
扱いが難しい要素をすべて考慮しようとすると、些細に思える要素を簡単に見落としてしまいます。しかし、そうした些細な要素が、より多くのユーザーに受け入れてもらえる完璧な製品を届ける上で重要な役割を果たしています。では、最初は何から始めればよいのでしょうか。
ここからは、ソフトウェア ローカリゼーションで重要となるベスト プラクティスと注意すべき落とし穴のトップ 10 についてご紹介していきます。
最も重要なのは、全体的な目標におけるソフトウェア ローカリゼーションの役割を明確にすることです。ソフトウェア ローカリゼーションのあらゆる段階をタスクではなく、戦略として捉える必要があります。
細心の注意を払って要件分析と設計を行うことで、ローカリゼーションで起こりがちな問題を回避できます。また、対象市場、言語、そしてこれらに特有の問題について、すべての関係者と合意を取り付けておくことが重要です。ビジネス チャンスを掴むためのグローバル展開をしっかりと計画しておけば、再エンジニアリングの必要はありません。
ローカライズしやすい設計にすることで、スケジュールの遅れやコスト超過を回避することができます。ソース コードとソフトウェアの構造に注意することで次の問題を回避できます。
アドバイス: テンプレートを使ってブランドのイメージに一貫性を持たせましょう。ローカリゼーションを開始できる状態であることを確認するには、何度もテストを繰り返しましょう。ダミー ローカリゼーション (QA テストの一種) は、リスクを軽減する上で非常に有用なプロセスです。このプロセスでは、特殊文字や文字列の長さに起因するユーザー インターフェイス (UI) のレイアウトの問題など、起こり得る翻訳上の問題を明らかにすることができます。
ローカリゼーションのスムーズな進行を可能にするのがインターナショナリゼーションです。インターナショナライズされたオブジェクトのライブラリを構築することで、複数言語にソフトウェア アプリケーションをローカライズする手法を確立し、差し戻し作業を回避します。このライブラリには次が含まれます。
文章構造や単数と複数のルール、ある事柄を表すのに必要な単語数は言語ごとに異なります。翻訳の問題を最小限に抑え、明確で簡潔な原文コンテンツにするための条件は次のとおりです。
アドバイス: 頭字語を避けるだけでなく、名詞を動詞化して使わないようにします。つまり、同じテキストを別の話の流れで再利用しないようにするということです。たとえば、英語には一つの単語で名詞にも動詞にもなるものが数多くあります。「file」、「share」、「design」などです。あるテキストを名詞で使うか動詞で使うかを決めたら、最後までそのルールに従いましょう。
英語: BUY NOW
フランス語: ACHETER MAINTENANT
ドイツ語: JETZT KAUFEN
イタリア語: ACQUISTA ORA
スペイン語: COMPRAR AHORA
英語には 100 万個以上の単語があるとされているのに対して、他の大半の言語の単語数は 50 万にも届きません。つまり、英語から他の言語に翻訳する場合、訳文が元の英語より長くなったり短くなったりすることがあります。たとえば、「Have a nice day!」をドイツ語に翻訳すると「Ich wünsche Ihnen einen schönen Tag!」となり、長さが 125% 増加します。英語からアジア言語に翻訳する場合は、逆に元の英語より訳文が短くなる傾向にあります。
全般的には、訳文は原文よりも少なくとも 30 ~ 35% 長くなると想定して、そのためのスペースを確保しておきましょう。繰り返しになりますが、原文テキストはなるべく短くして、フォーマットと単語・語句の選択に関する他のベスト プラクティスも考慮してください。
ソフトウェア ローカリゼーションのベスト プラクティスで取り上げるのは、当然ながら単語・語句の選択や文章の構成だけではありません。文化が違えば、視覚的な要素の受け取られ方も変わってきます。文字がないアイコンには、翻訳の負荷を低くしてコストを抑えられるというメリットがありますが、アイコンや記号、シンボルの中には、国や地域によって受け取られ方が違うものがあることに注意しましょう。
たとえば、米国で使用されているスタイルの郵便受けは、他の文化圏で必ずしも通用するわけではありません。手や足、動物、その他のシンボルの画像が予想外の意味で受け取られたり、不快感を与えたりしていないかを調査し、結果によっては使用を避けてください。
最新テクノロジーの大半では、UTF-8 という Unicode で最も広く使われているフォーマットがデフォルトになっています。UTF-8 は、情報処理の専門家として有名なケン ランディ博士によって考案された「世界初のインテリジェントな文字エンコーディング」です。大半の大手ハードウェア企業とソフトウェア アプリケーション企業が Unicode をサポートしており、XML や Java、Javascript などの標準的な言語で必須となっています。UTF-8 を使うことで、あらゆる言語、特にアジアの主要言語 (中国語、日本語、韓国語、ベトナム語) への展開が容易になるとともに、翻訳の精度も上がります。
ローカリゼーションの準備が整ったら、ハードコード テキスト (ソース コードに埋め込まれたテキスト) を翻訳用に抽出する必要があります。言語サービス プロバイダー (LSP) は構文解析を実行して翻訳対象のテキストを特定することができますが、設計段階でハードコード テキストが最小限になるようにしておきましょう。タイトルや製品名、エラー メッセージなどについてはハードコードの代わりに専用のリソース ファイルを用意し、リソースのコメント機能も活用して、翻訳エラーをできるだけ回避するようにしましょう。
アドバイス: 文字列のサイズを減らすために、ハードコード化した単語やフレーズの順序を含むプレースホルダーを連結させて文字列を構成したいと思うかもしれませんが、言語によっては語順や文法が異なるため、この方法では誤訳や内容にそぐわない不適切な翻訳が多発する原因となります。この問題を回避するには、何よりもこの方法を使わないことです。
プロジェクト開始前に、ソフトウェアのローカリゼーション サービス パートナーにできるだけ多くの情報を提供して、信頼のある協力関係を築きましょう。
優れた LSP であれば、Android や iOS、Windows 開発用のローカリゼーション チェックリストを提供するだけでなく、その実績や専門知識に基づいたインサイトと洗練されたプロセスを通じて、時間やコストの削減、差し戻し作業の回避につなげることができます。
アドバイス: LSP に翻訳禁止 (DNT: Do Not Translate) リストを提供して、不必要な翻訳や必要な個所の未翻訳が発生しないようにしましょう。いずれのケースでも、プログラムの重要な機能に関連する文字列が正しく翻訳されていない場合は、コードの機能に影響を及ぼす可能性があります。
最後になりますが、些細な点にも注意を払ってください。非常にシンプルなモバイル アプリから、複雑なマルチユーザー システムまで、多言語ソフトウェアの売り上げと普及のカギとなるのはローカリゼーションです。
「グローカリゼーション」または現地/世界中の顧客層の行動にパレートの法則 (80:20 の法則) を適用して、自社の取り組みを評価しましょう。現地市場を完全に理解し、文化固有のデリケートな部分を設計と開発に組み込むことで、ユーザーの期待に応えるだけでなく、ユーザー エクスペリエンスを大幅に高めることが可能になります。グローバル展開を最初から意識してソフトウェア開発を行うことで、グローバル市場における大きなビジネス チャンスの扉を開くことができます。
ソフトウェア ローカリゼーションの詳細については、ライオンブリッジの営業担当者までお問い合わせください。